トピックス

2018年2月 9日

赤ら顔で深酒、リスク高める 中川恵一東京大学病院准教授

 7日の日経夕刊 第5面に掲載されました。

 お酒は百薬の長といわれますが、飲酒はせいぜい1合までです。食道がん、咽頭がん、肝臓がん、乳がん、大腸がんなど、多くのがんの発症リスクを高めます。

 たとえば日本人男性の場合、日本酒を毎日4合飲むと大腸がんになるリスクは3倍になり、同3合でもがん全体の罹患(りかん)リスクは喫煙と同じ1.6倍になります。飲酒しながら喫煙するのは最悪の自殺行為で、食道がんのリスクは30倍にも上ります。

 とくに、飲むと顔が赤くなる人が深酒をすると、食道がんや咽頭がんになる危険が非常に高まることを知る必要があります。お酒に含まれるエタノールは肝臓で「アセトアルデヒド」に分解されます。アセトアルデヒドには発がん性がありますが「2型アセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH2)」が酢酸に分解して、解毒しています。

 ALDH2の遺伝子には、分解力の強い型(正常型)と、乏しい型(欠損型)があり、両親からどちらかを受け継ぎます。両親からともに欠損型を受け継いだ「完全欠損型」は日本人の約5%にみられ、お酒が全く飲めない下戸です。飲めませんから、発がんも問題になりません。ともに正常型を受け継いだ場合、アセトアルデヒドが蓄積しにくいので、がんの危険は少ないです。ただ、アルコール中毒が多い傾向にあります。

 問題は両親から受けた遺伝子のうち、どちらか一方が欠損型である「部分欠損型」で、日本人の約45%を占めます。このタイプの人はアセトアルデヒドを分解する力が十分ではないので、大量に飲むとアセトアルデヒドが体内にたまります。これが血管を拡張させて顔を赤くすると同時にがんのリスクを高めます。大量の飲酒を続けると食道がんのリスクは95倍になるというデータもあります。

 英ケンブリッジ大学の研究チームは、アセトアルデヒドによる「造血幹細胞」のDNAの切断と染色体の不安定性などのメカニズムを初めて実験動物で解明し、英科学誌ネイチャーに1月論文発表して話題となりました。がん化との関係がうかがえます。

 ALDH2の欠損型はアジア人の一部にしかみられません。この論文は赤い顔で深酒を続ける日本人への警鐘だと思いました。ご用心を。

 以上、皆様のお役に立てば幸いです。

投稿者:株式会社コストダウン 日時:04:52 | 

  • mixiチェック
  • Yahoo!ブックマークに登録
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コストダウンのお問い合せ

あなたの会社の経費、見直されていますか?

御社の経費を無理なくコストダウン

電話でのお問い合せ
フリーダイヤル 0120-875-430
株式会社コストダウン

トピックス

過去の記事

2018年分
2017年分
2016年分
2015年分
2014年分
2013年分
2012年分
2011年分
2010年分
2009年分
2008年分
2007年分
2006年分

毎週ひとネタ 知って得するコストダウン情報! タイトル画像

メールアドレスを入力してボタンを押すと登録・解除できます。

登録フォーム

解除フォーム